合鍵を使って彼女宅で待っていたら、怒られちゃいました。

ai_kagi恋人との付き合いもかれこれ8年目にさしかかった頃、独り暮らしをはじめた彼女から合い鍵をもらいました。最初はなんだか実感がなかったのですが、自分が泊まれる場所がふたつあるというだけで、なんだかとても居心地が良く感じられたものです。
しかし浮かれたわたしは大変な間違いを犯してしまいました。ある日、めずらしく仕事が早く終わったわたしは、そのまま彼女の家に直行しました。彼女が不在であることは承知していましたから、もらった合い鍵をさっそく使って家の中に入り、彼女が帰ってくるまでテレビを見ていたのです。

仕事を終えて帰宅した彼女は、わたしが家にいることに大変驚き、その後烈火のごとく怒り始めたのです。わたしは彼女が帰ってくるまでの間、家のなかで手を触れたのはテレビのリモコンだけであること、家の中を物色するなどの行為は決してしていないことを伝えましたが、彼女の怒りは収まりません。ついにはわたしも腹が立ち始め、それではなぜ合い鍵など渡したのかと食ってかかりました。

すると彼女は悲しそうな顔をして、確かに合い鍵はいつ家に来られても困るようなことはないという意味でもあるけれど、それは裏を返せば、合い鍵を渡したとしても、勝手に家に上がり込むような人間ではないと信頼しているという意味もあるのだと言うのです。つまり自分は後ろ暗いことはなにもない、あなたを全て信頼しているという意思表示をしたのは確かだが、だからと言って勝手に家に上がり込んで良いというわけではないというのです。それはヘ理屈というものだろうとわたしは思いましたが、冷静に考えれば、確かにわたしの行動は軽率でした。たとえ秘密はなくとも、携帯の履歴をチェックされたらわたしだって怒るでしょう。それは自分に後ろ暗いことがあるかないかは関係ないのです。

合い鍵とは信頼の証であると同時に、恋人同士をつなぐ、一種のシンボルとしての意味を持っているのかもしれません。