MIWAを知らないあなたは防犯意識0.点ですね

miwa_lock日本の錠前メーカーの雄「美和ロック」は、1945年に創業した日本の老舗メーカーです。100年以上の歴史を持つといわれた業界最古参の堀商店に代わって業界トップシェアに上り詰めることができたのは、MIWAディスクシリンダーと呼ばれる商品の大ヒットに要因があります。
特に関東を生活圏にしている人は、「MIWA」の刻印が入った鍵を見たことがあるでしょう。もはやJISマークか何かの類と勘違いしている人もいると言われるほど広く普及したMIWAの鍵ですが、これはひとえに「安くて壊れにくい錠前」を開発したことによるものが大きいのです。

MIWAディスクシリンダーが登場したのは、なんと昭和34年、つまり1959年です。それから約40年間、廃止されるまでに7000万個が製造、販売されたとも言われています。ピッキング犯罪が横行したバブルの時期に最初に標的にされたのも当然のことでした。これが素早く解錠できれば多くの住宅に容易く侵入できるとあって、多くの侵入盗がその技術を身につけました。テレビなどで紹介されるピッキング実態特集では、この錠前がたったの十秒足らずで解錠されるシーンが流れていたこともあります。

実はピッキング被害が拡大する以前から、MIWAディスクシリンダーの防犯性能に疑問を投げかける専門家は多くいましたが、業界的な諸事情によって問題が大きくなるまで販売、流通が続いていたという事実があります。その結果として窃盗団により多くの被害が生じる要因のひとつとなったことは紛れもない事実でしょう。

もちろんMIWAはメーカーとして優秀であり、防犯性能の高い錠前を数多く開発しています。問題は、安くて壊れない錠前であれば防犯性能は後回しにして良いと考えた住宅メーカーであり、それを何も知らずに受け入れた消費者でしょう。錠前メーカーとしては、防犯性能は高いが高額で壊れやすい商品が売れてくれれば一番嬉しいのですから。